なにゆえに…？

時々

別のフロアにいる書類担当の人に呼び止められた。
「ちょっと確認したいんですけど？」

「はい…私なんかしでかしちゃいましたか？」
書類担当の人ってちょっと怖いのよ…や、こっちに知識がないのが原因なんだけどさ…

「いえ、ちょっと見て欲しいんですけど…これ、何て書いてあるかわかります？」
と、書類担当の人が開いたのは一冊のカルテ…そしてそこにある文字は救急のS先生の文字…
えっと…鑑定士？σ(⌒▽⌒;)
そりゃ、わかりますけど…

先生方はそれぞれかなり個性的な字を書かれるので中には判読に苦労する方も…
でも達筆すぎる文字でも相性の良し悪しなのか、苦労しないで読める先生もいる。
私は救急のS先生の文字とは相性が良いらしく…

「あ〜、これは『Ｉ（ローマ数字の１）』ですね、『第１指』」
「『１』でいいんですか…『２』と、どっちかと思って…でも先生には聞けないし…」
え〜、そうっすかぁ〜？むしろザックリ言っちゃいそうな気がしますけどぉ……(-｡-) ボソッ
「『１』で大丈夫だと思いますけど…今から救急に行く用事があるのでついでに確認してきましょうか？」
ってことで、書いた本人に確認！

「先生、書類係さんが『１』か『２』か悩んじゃったみたいなんですけど…これ『第１指』でいいんですよね？」
「うん…」
よしっ！(^^)v
先生、私はちゃんと読めてるからね♪

しかし謎なのは書類係さんだ…
救急のS先生の字が読めないからって、なぜ私のところへ…？
彼女とは別フロアだし、今まで彼女と話した中でS先生のことが話題に上った事もないとおもうんだけど…なにゆえに…？